大阪市東住吉区女児殺害未遂通り魔事件(青天の霹靂)

(記事作成:2010年05月17日、全面見直し:2026年09月14日)

事件の概要

No項目内容
1発生日時
2場所2010年05月17日 15:10頃 事件発生
3被害者大阪市東住吉区今川の自宅玄関前の路上
4加害者この家に住む、市立育和小2年(8)
5概要大阪市住吉区我孫子の無職、女性容疑者(32)
妄想に駆られた女性が小学2年の女児を包丁で襲った事件です。責任能力なしとして不起訴になっています。

時系列

2009年夏容疑者が60代男性と数年間交際していたが、その後、別れる
2010年4月別れた男性と再会するが、冷たくされて元交際相手の男性の殺害を決意する
5/14容疑者が犯行に使った自転車を購入
少し前凶器の包丁を購入
5/17昼頃容疑者が自宅を自転車で出る
13:00頃容疑者が現場周辺で目撃される
15:10頃女児(8)が自宅玄関前で女に刺されたと110番通報
その後駆けつけた警官に女が犯行を認めた為、殺人未遂で緊急逮捕
6/33ヶ月の精神鑑定、9月6日まで
9/7責任能力なしとして不起訴処分

報道情報

2010年5月17日まで5月17日午後3時10分ごろ、大阪市東住吉区今川、市立育和小2年(8)が自宅玄関前の路上で、近づいてきた女にいきなり包丁で胸や腹などを刺される事件が起きている。
女児は病院に搬送されたが、意識不明の重体。110番で駆け付けた警察官が近くにいた女に事情を聴いたところ、「私が刺した」と犯行を認めたため、殺人未遂容疑で女を緊急逮捕したとのこと。
東住吉署によると、女は自称・大阪市住吉区我孫子の無職、女性容疑者(32)。
捜査員に「知らない女の子を持っていた包丁で刺しました」と話しているという。
同署は現場付近で刃渡り16センチの出刃包丁を押収。通り魔とみて犯行時の状況を調べている。
警察や消防によると、女児は頭や胸、腹、背中、腕など4~5カ所を刺されていたとの事。
救急搬送時は意識があり、救急隊員に「知らないおばちゃんに刺された」と話したとのこと。
近所の人の話によると、女児は近所の友達ら3人で帰宅したところをいきなり襲われた。
容疑者は自転車で現場に来て、女児を刺す直前には何かぶつぶつ言っている様子だったという。
刺された女児の悲鳴を聞き、近所に住む男性(49)が容疑者から包丁を取り上げたとのこと。
2010年5月18日まで殺人未遂容疑で逮捕された無職女性容疑者(32)が、「子供を殺したかった。包丁は事件の少し前に買い、自宅から持ち出した」と供述しているとの事。
現場は容疑者がかつて通学していた私立高校から北約2キロの距離にあり、土地勘があったとみられ、東住吉署は女児を襲撃した動機を詳しく調べている。
東住吉署によると、容疑者が、自宅から持ち出したと供述している包丁は刃渡り16センチの出刃包丁。犯行時には胸や腹など4、5カ所を刺しており、刺し傷の一部は内臓まで達していたという。
家族らによると、容疑者は17日昼ごろ、自宅を出て直線で北東に約4キロ離れた今回の事件現場に自転車で向かったとみられる。犯行約2時間前の午後1時ごろには、現場付近で目撃されていた。
容疑者は犯行時に使用したとみられる自転車を14日に購入。自宅にはほかに2台の壊れた自転車があり、母親が「新しく買わなくとも、修理すれば使える」と叱責(しつせき)したという。容疑者はふだん両親とほとんど会話せず、このときも何も言わなかったという。
2010年5月19日まで容疑者(32)が当時、ほかに男児ら2人がいた中で、女児を襲っていたことが19日分かった。
東住吉署によると、女児は2軒隣に住む男児と、その母親とともに学校から帰宅し、2人と別れた直後に襲われた。この母親は「別れた直後に、路上に立っていた女が(女児に)近づいて刺した」と証言。事件の約3時間前に外出先から帰宅した際にも、路上で独り言をつぶやく容疑者とみられる女を目撃していたとの事。
2010年6月3日まで殺人未遂容疑で逮捕された女性容疑者(32)(大阪市住吉区)が、大阪府警の調べに「結婚して子供を産むつもりだった元交際相手の男に冷たくされ、以前に見かけて幸せそうだった女児親子に殺意をぶつけた」と供述しているようだ。
府警によると、容疑者は、60歳代の男性と昨年夏までの数年間、軽トラックの車内で寝泊まりする生活を続け、女児宅近くに駐車して過ごしたことがあった。その後、男性と別れ、今年4月に再会したが、冷たい態度をとられて殺害を決意したとの事。
包丁を購入したものの、「子供を狙った方が確実に殺せる」と思い直し、女児宅を2回下見したうえで犯行に及んだという。
大阪地検は、容疑者の供述や行動に理解しにくい点があるなどとして3日、精神鑑定を行うための鑑定留置を大阪地裁に請求し、認められた。期間は9月6日までの約3か月間。
2010年9月7日まで大阪市東住吉区の路上で今年5月、小学2年の女児(8)が刺され重傷を負った事件で、鑑定留置中だった無職の女(32)=殺人未遂容疑で逮捕=について、妄想の強い統合失調症という鑑定結果が出ていたことが7日分かった。
大阪地検は刑事責任能力がなかった可能性が高いと判断したとみられ、近く不起訴処分とされる見通しとの事。
女は府警の調べに「結婚して子供を産むつもりだった男性にふられ、殺意を幸せそうな親子にぶつけた」と供述している。
女児の自宅付近で路上生活したこともあり「交際相手は殺せないが、子供なら殺せる」と思いこんだとのこと。
地検は、こうした心境が統合失調症に特有の妄想だったとみて、犯行時は刑事責任を問えない心神喪失状態にあったと判断したとのこと。

ASKAの感想と考察

まずは事実関係の整理
1)3人いる子供の中で女児(8)を選んで襲撃
2)胸や腹など4、5カ所を刺しており、刺し傷の一部は内臓まで達していた。
3)犯行の2時間前に現場で目撃されている。
4)凶器の包丁は少し前に購入し、自宅から持ち出している。
5)警官に自分が刺した事を認めている。
6)動機は交際相手に冷たくされた事で交際相手の殺害を決意するが、交際相手は殺せないが、子供なら殺せると思い込む。
7)精神鑑定の結果、妄想の強い統合失調症という診断

こんなところなのですが、6)の動機については、統合失調症に特有の妄想だったとみられているわけで、本人の認識が妄想の影響を受けていた可能性があるため、本人が認識していた交際関係と、実際の交際関係がどうだったのかは区別して考える必要があります。

この事件ですが、いつものように防ぐを方法を考えます。
A)加害者側
A-1)正直なところかなり難しい。
事件前は実家で家族と生活していたようなのですが、その家族が症状に気付いていないようです。
仮に精神症状が存在していても、周囲から見て明確な異常行動として現れるとは限らない場合がありますね。
家族でさえ病気の兆候として認識できなかったことを考えると、事件直前まで第三者が異変を把握して医療につなげることは容易ではなかったと思います。

症状や異変に気付かない事には医療に結びつける事ができないので、加害者側での対策はかなり難しいと思います。

B)被害者側や周囲の人間
B-1)こちらもかなり難しい。
結局、被害者側には何の落ち度も無いし、刺される理由が無いので、殺意自体を認識する事が難しいですね。
問題は、不審者として通報できるのか?と言う事ですが、手に包丁でも持っているとか、子供の後をつけているなどの明確な異変がなければ、これだけで不審者として通報するのは難しいと思います。

最終的にA)B)どちらからも防ぐのはかなり難しいと思います。

なのでC)社会的な対策として
「本人や周囲が異変を感じた段階で、相談・受診・支援につながりやすくする」仕組みが必要ですね。

この事件では、周囲の人が事件に気付いて助けに入ってくれたり、通報してくれたりしています。
予測不能な襲撃を完全に防ぐことはできないので、発生した場合の被害を小さくする手段も用意しておいたが良いでしょうね。

この事件の教訓は
どれだけ注意していても、被害者側には予測できない犯罪が存在するということです。だからこそ、犯罪を未然に防ぐ仕組みだけでなく、万一発生した場合に被害を最小限にするための備えも重要と言う事ですね。

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