(記事作成:2010年11月27日、全面見直し:2026年09月01日)
事件の概要
| No | 項目 | 内容 |
| 1 | 発生日時 | |
| 2 | 場所 | 2010年11月24日 119番通報 |
| 3 | 被害者 | 岡山県倉敷市の2階建て住宅の脱衣所(洗面所) |
| 4 | 加害者 | この家に住む女性(14) |
| 5 | 概要 | 被害者の兄(17) |
| 引きこもりの兄が妹に「性格などをバカにされてカッとなって」包丁2本で妹を数十カ所刺して殺害した事件です。 |
時系列
| 2010年 | 数ヶ月前 | 兄が親類宅で過ごす | |
| 数日前 | 兄が自宅に戻る | ||
| 11/24 | 事件発生後 | 兄が母親に電話で連絡、母親が祖母に連絡 | |
| 15:30頃 | 祖母が孫娘が自宅で兄に刺されたと119番通報 | ||
| その後 | 現場に同行した医師が現場で死亡を確認 犯行を認めた兄(17)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕 | ||
| 11/26 | 殺人容疑で送検 | ||
| 2011年 | 1/11 | 少年審判、処分決定 |
報道情報
| 2010年11月27日まで | 11月24日午後3時半ごろ、岡山県倉敷市で、「孫娘が自宅で兄に刺された」と119番通報する事件が起きている。 |
| 岡山県警倉敷署員が現場に駆け付けると、2階建て住宅(自宅)1階の洗面所付近で、同市立中学校3年の女子生徒(14)が血を流して倒れていた。救急隊に同行していた医師が現場で死亡を確認した。 | |
| 現場にいた女子生徒の兄の無職少年(17)が「私がやった」と話したため、同署員は殺人未遂容疑で現行犯逮捕。殺人容疑に切り替えて取り調べているとのこと。 | |
| 同署によると、少年は「妹にバカにされ、カッとした」と話しているという。女子生徒が倒れていた洗面所付近に包丁のような刃物が落ちていたとのこと。 | |
| 事件当時、自宅にいたのは少年と女子生徒の2人だけだった。4人家族で、両親は共働き。少年が母親に携帯電話で連絡、母親が近くに住む祖母に電話し、祖母が通報したとのこと。 | |
| 近所の人などによると、少年は中学卒業後、高校に通っておらず、自宅にこもりがちだったとのこと。 | |
| 兄の無職の少年(17)が事件の数日前まで女子生徒とは別々に暮らしていたことが25日分かった。 | |
| 少年は数カ月間、親族宅に身を寄せ、事件の数日前に自宅に戻っていた。「妹に性格などをばかにされて腹が立ち、やってしまった」などと供述しているとのこと。 | |
| 近所の住民らによると、少年は小学校のころからいじめを受けていて人付き合いが苦手だったとのこと、普段から自宅にこもっていたとのこと。 | |
| 倉敷署の司法解剖の結果、死亡した妹は頭や首、背中など数十か所を刺されていたことがわかった。 | |
| 発表などによると、死因は失血死。妹が倒れていた近くには刃物数本が落ちており、同署は少年が複数の刃物で執拗に刺すなどしたとみているとのこと。 | |
| 同署は26日、殺人未遂容疑で逮捕した少年を殺人容疑で岡山地検倉敷支部に送検した。 |
公判情報
少年審判(2011年01月11日)
| 岡山家庭裁判所は、11日、少年を少年院に送る処分を決定した。 |
| 容疑は殺人と死体遺棄の非行事実 |
| 少年は2010年11月、倉敷市の自宅で、帰宅した中学3年生の妹を包丁2本で何回も刺して殺害した。 |
ASKAの感想と考察
兄弟間や親族間の殺人事件は珍しい物では無いですね。日本の殺人事件の約半数は親族間の事件です。
この事件では、事件を起こした兄が、中学卒業後の家に引きこもっていた事で、家族の中でも孤立していた可能性が考えられますね。
そして、思春期の妹(14)ですから、反抗期や同族嫌悪など思春期特有の心理で、兄に攻撃的になっていたのかもしれません。
そのあたりの事を察してか、数ヶ月、兄を親族の家に預けていたんでしょうね。
それで、落ち着いたと判断して、家に戻した矢先の事件と言う印象です。
兄の方は小学校からのいじめで人間不信な面もあったかもしれませんね。その上で、理不尽な社会に対する不満や、人と同じようにできない自分自身への不満など、大きなストレスを抱えていた可能性が高いと思います。
妹としたらいつものように、接したつもりだったのかもしれませんが、その一言が、兄の感情を爆発させてしまったんでしょうね。
まー普段から、兄を刺激しないような兄妹の関係なら兄が家を出て親族の家に行ったりしないでしょうから、やはり、少し妹にデリカシーが足りなかったのかもしれませんね。
少年審判の結果も少年院送致なので、悪質という判断では無かったのだと思います。
この事件を防ぐにはと考えると
1)いじめ問題の対策
いじめは昔から無くなりませんから、特効薬のような対処法は無いと思いますが、社会的な取り組みが必要だと思います。
2)兄の孤独感の解消
さすがに家にずっと一人でいると言うのは、孤独を増長するでしょう?
なので、勉強の面も含めて、通信制の高校に入学するのが、第一歩として良いかと思います。
高校生活の中で、同級生とのコミュニケーションや、スクーリングなどを通して、孤独感を解消する方向へ導く事ができれば、抱え込んだストレスもかなり解消されるのではないかと思います。
他にはインターネットのSNSなどを通してのコミュニケーションもありますが、相手がどんな人か分からないので、運が悪いと、逆にストレスになってしまうかもしれませんね。
3)家庭内でのケア
両親は兄の状態をそれとなく、理解していたと思うのですが、妹に対して、兄を刺激しないように指導する事が必要だったと思います。あるいは、指導していて、この結果の可能性もありますが。
日本の引きこもり人口は、内閣府の調査(2022年度/2023年発表)によると15歳〜64歳の生産年齢人口で推定約146万人(約50人に1人)ですからクラスに一人ぐらい居てもおかしくない数字ですね。
その意味では、いつ自分の家族や親族がそうなってもおかしくありません。
ひきこもりの問題は意外に身近な問題なんですよね。
最後に亡くなった妹さんのご冥福をお祈りします。

コメント
***旧ASKAの事件簿にいただいたコメントです***
私も渋谷のバラバラ事件を連想しました。
色々根深い部分、事情なんかもありそうですね。
周りができるだけの事をしていても、防ぎきれない事件は本当に、切ないものがありますね。
ご冥福をお祈りします。
投稿: りさりん | 2010/11/28 23:46
う〜ん
犯罪に今も昔もってのはないですがやっぱり今の子達はちょっと昔の少年少女犯罪とは質が違うんですよね
ゲームの電源を落とすのと同じ感覚なんでしょうか??
投稿: 緋燕 | 2010/11/29 12:53
ゆとり教育なのか、親や先生の指導不足なのか、ゲームの影響なのか・・・。
確かに昔の犯罪と今の犯罪は質が違う。
というより、何事に置いても限度を知らない人間が多い気がする。
大人の責任が大きいよね。
今の20代30代の中にも子供と同じ精神力しかない人間が多い気がするし。
投稿: ながぴー | 2010/11/30 01:42
偏見かも知れませんが、私は子供だけでなく大人も含めゲーム脳をあげています。典型例は駅でのキャスターバック族です。止まらず進むので接触事故が多発。止まれないのでは?
投稿: 明智 | 2010/12/01 07:56
俺は賛同しますね
なんというか…何事も短絡的すぎるんですよね
投稿: 緋燕 | 2010/12/01 12:35
俺の友人だった……
久しぶりに調べたら……ここを見つけた
投稿: | 2011/05/27 14:07
失礼します。妹がかわいそうです
投稿: お客さん | 2021/07/03 03:45
みなさん、こんにちは
超遅レスごめんなさい。
そうですね、本来ならただの口喧嘩で終わるはずのところだと思います。
それが暴力どころか、刃物で殺人になってしまう。
思慮が足りないというか、結果を想像できないというか、感情を抑えられないというか、多分、どれも当てはまると思います。
この辺りは、結局、子供の頃からの教育で制御できるようになっていくものだと思います。
大人がしっかり教育を受けておらず、その子供に教育をしていくの繰り返しで、本来の日本の文化の中にあった教育(文化)の伝承が途切れてしまっているのかもしれませんね。
投稿: ASKA | 2021/07/17 18:52
***ここまで***