福岡県久留米市女児殺害事件(孤独は娘を殺す)

(記事作成:2010年07月01、全面見直し:2026年07月13日)

事件の概要

No項目内容
発生日時
場所2010年06月27日 事件発生
2010年06月30日 殺人容疑で逮捕
被害者福岡県警は同県久留米市宮ノ陣
加害者長女(5)
概要母親(34)
夫と離婚して5歳長女と二人暮らしをしていたが、離婚後は仕事を休んで朝から酒を飲むような状態だった。長女の食事も米飯だけで、長女自身がおかずを料理していたこともあった。虐待行為は陰湿で洗濯機に閉じ込めて、水を入れたり洗濯機を回したりした。最後は手足を縛り、顔をタオルで覆いテープを巻いた。おもりを背負わせて棚に吊るして死亡させた事件です。

時系列

2008年夫と離婚、その後、長女と二人暮らし
2009年12月容疑者の友人のマンション駐車場で、エンジンがかかっていない軽乗用車内に長女が放置されていると、住民から110番通報。
2010年1月近所の住民から虐待の通報
5月現場の住所に引っ越す
6/23長女を預けた託児所から首を絞められた跡があると通報
6/2714:00頃事件発生
6/30母親(34)を殺人容疑で逮捕
7/21地検は傷害致死で起訴。
2011年1/21一審半血

報道情報

2010年7月1日まで6月30日、5歳の長女を殺害したとして福岡県警は同県久留米市宮ノ陣、無職、女性容疑者(34)を殺人の疑いで逮捕する事件が起きている。日常的に虐待されていたことも視野に入れ、動機などを調べているとの事。
逮捕容疑は27日午後2時ごろ、自宅で長女(5)の首にひものようなものを巻き付け、殺害したとしている。
容疑者は「首を絞めたが、死ぬとは思わなかった」と否認しているという。
県警によると容疑者は29日午後9時ごろ、友人に「娘を死なせてしまった」と携帯電話のメールで連絡。
通報を受けた県警が行方を捜した。容疑者の車がなかったため近隣の県警にも手配したところ、長崎県警が30日午前0時ごろ、長崎県平戸市の田平港で車と、海中のロープにつかまって浮いている容疑者を発見。
長女は容疑者の足に挟まれた状態で見つかり、既に死亡していたとの事。
目立った外傷はなく司法解剖して死因を調べる。
久留米市によると、容疑者の近所の人から09年12月と10年1月に「足でけったり、ほおをたたいていた」などと通報があったとのこと。
家庭訪問時の様子などから「虐待の常習性は低い」と判断していたが、6月23日に長女が預けられていた託児所から「首を絞められたような跡などがあった」と聞き、久留米児童相談所に連絡。今後の育児支援の協議も進めていたとのこと。
2~6月までに容疑者に14回電話し、家庭訪問を4回実施したが、その中で容疑者は「子どもがうそをつく」などと話し、育児に悩んでいる様子だったとのこと。
2010年7月8日まで容疑者(34)が「娘の首にビニールひもを巻き、棚につるしていたら死んでいた」と供述していることが分かった。
捜査関係者によると、容疑者は「娘が言うことを聞かないので、ビニールひもを首に巻きつけて棚の金具にかけてつるした。娘の足は床についていた」と供述。しばらくすると、娘はぐったりしていたとのこと。
2010年7月14日まで関係者によると、容疑者は県警の調べに対し、6月に計3回、長女の口を粘着テープでふさぎ、両手、両足を縛って洗濯機に入れ、出てこられないようにふたもテープでふさいで2~3時間放置。水を入れたことや回転させたこともあったと話し、「しつけのためだった」と説明しているとのこと。
県警は、虐待がエスカレートし、殺害につながった可能性があるとみて調べているとの事。
容疑者は「普通の子に育てたかった」と供述しているというが、県警は長女の目立った問題行動は把握していない。容疑者の思いこみによる虐待だったとみている。容疑者は普段から酒をよく飲み、朝から飲酒することもあったとのこと。
捜査関係者によると、容疑者は2008年に夫と離婚後、長女と2人で暮らしていた。そのころから、長女があいさつをしない、言うことを聞かないなどの理由で平手でたたくなどし、今年5月に現在の住所に引っ越してから虐待がエスカレートしたとのこと。
2010年7月22日まで5歳の長女を殺害したとして、福岡県久留米市の女性容疑者(34)が殺人容疑で逮捕された事件で、福岡地検は21日、殺意を裏付ける証拠が得られなかったとして傷害致死罪で福岡地裁に起訴した。容疑者は殺意を否認していた。捜査関係者によると、容疑者は一時期、長女の食事に米飯しか与えず、長女が冷蔵庫からおかずを探して自分で調理していたとのこと。
保育園によると、容疑者は長女を午前9時から延長保育時間ぎりぎりの午後7時まで預けていたとのこと。
容疑者が勤務先の上司は「長女が発熱したと言って頻繁に会社を休んだ」と話している。昨夏ごろから早退や欠勤をし繰り返していたとのこと。
容疑者の友人は「夏ごろから会社を早退して、昼間からお酒を飲んでいた」と話したとのこと。
起訴状によると、容疑者はそのころ、自宅で長女の両手首を背後の棚に縛り、ペットボトルなどを入れたリュックサックを体の前後に計2個(総重量約6.8キロ)かけ、顔全体をタオルで覆って上から粘着テープを巻き付けて放置。長女はもがいて背中や胸を棚やリュックに打ち付け、心臓挫傷で死亡したとされる。

公判情報

一審初公判(2011年01月17日)

長女=当時(5)=に水入りボトルが入った重さ約6.8キロのリュックサックを背負わせた上、棚に縛り付ける虐待を加え死なせたなどとして、傷害致死罪に問われた無職女性被告(34)の裁判員裁判の初公判が17日、福岡地裁であり、被告は起訴内容を認めた。
冒頭陳述で検察側は、長女の発達に不安を感じた被告が離婚後、3歳ごろからしつけと称してたたくようになり、洗濯機に入れて回したり、「お仕置き」として水などが入ったバケツを数時間持たせたりするなど、次第にエスカレートさせた経過を説明した。
弁護側は「育児について相談していた友人の言動に影響された」と主張した。
起訴状によると、被告は昨年6月、福岡県久留米市内の当時の自宅で、長女に水入りペットボトルなどを入れたリュックサック2個とバケツを持たせた上、両手首などを棚に縛り付け、目や口に粘着テープを張るなどして放置。苦しんだ長女は体を棚に打ち付けるなどして、心臓挫傷で死亡したとされる。

一審半血公判(2011年01月21日)

傷害致死罪に問われた無職女性被告(34)の裁判員裁判で、福岡地裁は21日、「犯行は陰湿ないたぶり行為で、日常的な虐待の末に行われた」として、調液6年(休憩同10年)を言い渡した
判決は、「周囲からの孤立を深めていた被告が、唯一付き合いがあって依存していた友人女性に嫌われたくないとの気持ちから、長女の友人に対する態度を改めさせようと繰り返し虐待するようになった」と指摘し、友人の言動が行為の助長につながったことを認めた。 

ASKAの感想と考察

世の中には信じられない事件が時々起きますね。
特に児童虐待については、「自分の子供にそんな事できるの?」と思うような行為が行われることがあります。
この事件もそんな事件の中の一つですね。

長女に水入りペットボトルなどを入れたリュックサック2個とバケツを持たせた上、両手首などを棚に縛り付け、目や口に粘着テープを張るなどして放置。苦しんだ長女は体を棚に打ち付けるなどして、心臓挫傷で死亡した
心臓が挫傷するほど、力いっぱい暴れるぐらい苦しかったんですよね。
自分の子供はおろか、他人の子供にもこんなことはできませんよ。想像しただけで涙が出ますね。

どうも、この事件の被告は仕事も休んで、昼間から酒を飲むという状況なので、アルコール依存症の可能性がありますね。

きっかけは離婚のようですが、離婚の原因がアルコール依存症の可能性もあります。
依存症の人に依存症を認めさせるのが一番難しいので、当時の本人は自分がアルコール依存症であるとは思ってないでしょうけど。

とうぜん、そんな状態では、周囲の人間は離れますよね。結果的に孤独にもなるでしょうし、そんな中で一緒に暮らしている5歳の長女にストレスのはけ口を求めてしまったのかもしれませんね。
判決では唯一の友人女性に依存していて、その女性に嫌われないように長女の友人女性への態度を改めさせる為ということのようですが・・・

しかし、離婚したとは言え、他に親族はいなかったのかな?
自分の両親などもいたのではないかと思うけど、この状態は知らなかったのかな?
この依存していた友人女性は、被告のことをアルコール依存症とは思わなかったのかな?
そう思ったのであれば、病院を勧めたと思うけど、そんな事もなかったのかな?

この事件を防ぐには?と考えた場合、やはり、アルコール依存症対策になると思います。
理由もなく仕事を休んで昼間から酒を飲んでしまう、それが月に何度も起こるなんてのは、依存症ですよ。
なので、医療機関を受診するとか、断酒会などの自助グループなどを頼るとかしないと、自力で打開することは難しいと思います。さらに家族の協力が重要なのですが、5歳の長女では荷が重すぎますね。
自分の親を頼ることができない事情があったのかもしれませんが、一人で子育てをしようとして、頑張りすぎてしまったのか?

このままじゃダメと感じたなら、信頼できる人に相談しましょう。一人で抱え込んでも良い解決方法を見つけることはできないと思います。

この事件の場合、友人女性はどんなアドバイスをしていたのか?は少し興味があるところではありますね。

亡くなった5歳長女のご冥福をお祈りします。

コメント

  1. ASKA より:

    ***旧ASKAの事件簿にいただいたコメントです。***

    子供たちの苦しみをニュース等で知り周りにアンテナをはる事で救える命があると確信しています
    一人一人の高い意識で子供を守っていきましょう
    その一つに私たちにできる事は通報です
    よろしくお願いします

    投稿: | 2010/09/06 13:16

    被告の態度見てたら、とてもじゃないが反省しているようには見えない

    投稿: | 2011/04/08 23:53

    ***ここまで***

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